歯科衛生士が教えるブラッシング方法
セルフケアを正しく行い、病気や口臭予防をしましょう!
「ちゃんと歯磨きしているのに、虫歯や歯周病になる・・・」
「毎日歯磨きしているのに、口臭が気になる・・・」
などお悩みになっている方も多いのではないでしょうか。
それは、正しいブラッシング方法を知らないから。
正しいブラッシング方法を覚えて、病気や口臭予防をしましょう!
基本的なブラッシングの方法
基本的なブラッシングの方法は4つあります。
バス法
当院でおすすめしている歯周病予防のブラッシング法です。
歯ブラシを歯と歯ぐきの付け根あたりに45度の角度で当てます。小刻みに動かしましょう。
歯と歯ぐきの間の歯周ポケットの汚れ(プラーク)を落とすのが目的で、歯周病予防にも効果的。あまり強い力を入れすぎずに歯ぐきをマッサージするイメージで行うと、血行もよくなって健康な歯ぐきを維持できるでしょう。
スクラッピング法
多くの方が行っているもっとも基本的な磨き方です。
歯ブラシを歯と歯ぐきに直角に当てて、小刻みに動かします。
汚れを落としたいという気持ちはわかりますが、あまり力をかけすぎると歯ぐきを傷める原因となるので、やさしく磨きましょう。
縦磨き法
縦磨き方は、歯ブラシを縦にして歯を磨くようにしてブラッシングをすることです。
スクラッピング法では落とせない歯の両脇の汚れを落とすことに適しています。1本1本丁寧に磨くことで、歯と歯の間に起こる虫歯予防や歯周病の予防に役立ちます。歯茎を傷つけないように、丁寧に磨きましょう。
これらのブラッシング方法を参考にして実践してみて下さい。
大西式ブラッシング法
- 臭いを確認しながら歯と歯ぐきの『ミゾ』を磨く
(※起床後すぐに・歯磨き粉はつけない) - 舌磨き
- フロス
- HCLO水で殺菌
- 朝ごはん
- プロフィレッシュで静菌
以上を、起床時・就寝前に継続していくと1、2ヶ月で口臭を感じなくなります。
大西式ブラッシング方法を正しく習得したい場合は、一度当院にご来院いただけると患者様のお口に最適なブラッシング方法をお伝えします。
適切なデンタルケアグッズを選んでいますか?
歯周病治療や予防歯科に力を入れている歯科医院では、患者さんのお口の状態によって適切な歯ブラシやフロス、洗口液などを歯科衛生士がご提案します。歯科衛生士が提案するほどデンタルケアグッズは重要です。
美容師が市販のシャンプーやトリートメントを勧めないように、歯科衛生士も実際の治療で使用した結果に基づいてケアグッズをお勧めします。
ここでは、当院の歯科衛生士がお勧めするケアグッズをご紹介します。
歯ブラシ「ソニッケアー超音波歯ブラシ」(フィリップ社製)
手磨きには、さまざまなコツが必要です。そこで、当院では、音波水流によって歯のすき間のプラークを落とし、歯周病菌が分解されるフィリップ社製の超音波歯ブラシ「ソニッケアー」をおすすめしています。
専用のブラシヘッドを装着すれば、手磨きと比べ歯垢除去率が10倍というリーズもあり、歯周病予防にも大いに役立つと思います。
デンタルフロス「フロアフロス」
歯ブラシだけでなく、ぜひ併用して使っていただきたいのがデンタルフロスです。
歯と歯の間の汚れ、歯肉縁下(歯ぐきの内側)の汚れを除去するアイテムです。歯ブラシと併用することで、歯ブラシが届かない歯周ポケットや間の汚れを落とします。
動画
歯間ブラシ「アングル歯間ブラシ」
ブラッシングだけでは落としきれない歯と歯の間の汚れを除去します。
この歯間ブラシは芯のワイヤーがプラスティックコーティングされているので歯を削りにくく、ブラシ幅が均一なので、頬舌側共にプラークを除去できます。
ワンタフトブラシ「プラウト」「ピーキュア」
ワンタフトは毛束が筆のようにまとまっており、毛先が円錐上に尖っている歯ブラシ。
長方形の面でできている歯ブラシと異なり、小回りが利くので歯の裏側や歯周ポケット、歯並びが乱れているところ、奥歯のさらに奥などをピンポイントで磨くことができます。
通常の歯ブラシと併用することで、格段に磨き残しが減ります。
セルフケアの重要性
虫歯や歯周病を予防できる!
虫歯の発生箇所のほとんどが歯と歯の間と言われており、歯周病の原因であるプラークが溜まるのも歯と歯の間です。
ここにフロスを通すことで虫歯・歯周病予防の効果を発揮し、歯を清潔に保ってくれるのです。フロスを通してみて他の歯よりも引っかかりやざらつきを感じた場合は虫歯の可能性がありますので、悩まずご相談ください。
口臭予防にも効果的
歯と歯の間には食べ物が挟まりやすく、それが口臭の原因になっている可能性があります。デンタルフロスのにおいをかいでみて悪臭がするようなら要チェックです。毎日フロスを使用することで虫歯予防や口臭予防も行うことができ、歯垢除去率がアップします。定期的にプロケアを、ご自宅ではセルフケアを行い、いつまでも美しい歯を維持していきましょう。
お気軽にご相談、ご来院ください
今回はセルフケアについて解説させていただきましたが、患者様の歯の状態によって注意しなければいけないポイントは様々です。歯ブラシやフロスなどを行っていれば、虫歯や歯周病にならないわけではありません。歯科医院で行うプロケアとご自宅でのセルフケアが重要です。
CMでみるような歯磨きペーストで虫歯や歯周病を予防できれば良いのですが、実際にはそうはいきません。
一度、ご自身のお口の中をきちんと把握し、必要なケアやそれに伴うケアグッズを歯科衛生士に教えてもらいましょう。
気になられている方は、予防歯科のページもご覧ください。