3DS療法

細菌感染リスクを減少させる3DS療法

3DS療法とは、マウスピースを使って口腔内を除菌することで、虫歯や歯周病などの感染症にかかりにくくする療法です。歯周病専門治療・口臭専門治療を行っている東京港区の歯科医院「東京浜松町大西歯科クリニック」では、3DS療法を使用した予防についてもご案内しています。

3DS療法とは?

3DS … Dental(デンタル) Drug(ドラッグ) Delivery(デリバリー) System(システム)

3DS療法は、患者さんのお口に合わせて作ったマウスピースに抗菌剤や殺菌ペーストを注入し、ご家庭で装着することで口腔内の衛生環境を整えていく方法です。虫歯や歯周病の治療を受け、メインテナンスを欠かしていないにもかかわらず虫歯や歯周病が再発してしまう方、歯周病治療との併用や治療後の予防として、特におすすめしています。

3DS療法の利用が望ましい方

1.体内に人工物を埋め込んだ方

インプラントやペースメーカー、人工関節などを体内に埋め込んだ方は、人工物の表面に細菌がこびりつき健康被害が出てしまう可能性があります。口腔内の細菌は血管などを通って全身を巡り、それらの人工物にこびりつく可能性があるため、3DS療法での口腔内の除菌が有効です。特にインプラントは同じ口腔内にあるため、高い予防効果が見込めます。

2.妊娠中の方・授乳中の方

歯周病は早産のリスクを高めることが知られています。妊娠中はホルモンバランスの変化によって口腔内の抵抗力が低下し、虫歯や歯周病にかかりやすくなってしまいます。また、細菌検査で菌が検出されても、妊娠中・授乳中は薬の服用を避けた方がよいため、3DSによる治療が効果的です。

3.人工透析を受けている方

糖尿病や腎臓病は、歯周病と互いに干渉し、それぞれを悪化させ合います。3DS療法による歯周病の予防によって、そのような健康リスクを減少させることが可能です。

他にもこのような方におすすめです…

  • 大西式ハイブリッド歯周病治療を行う方
  • 歯周ポケットが深い方
  • 虫歯や歯周病を予防したい全ての方
  • 虫歯治療が終わった方
  • 歯磨きしても虫歯ができやすい方
  • 歯磨きに自信が無い方
  • 詰め物や被せ物が多い方
  • 飲み薬が服用できない方
  • 口臭が気になる方
  • ネバつきが気になる方

治療の流れ

顕微鏡で細菌検査・歯周病菌の遺伝子検査

PMTC メインテナンス

ご自宅での3DS療法の手順

歯磨き・デンタルフロスなどでホームケアをする

マウスピースにペーストを塗る

マウスピースを5分以上装着する(時間は長い方がよい)

マウスピースを外しうがいをする
マウスピースを洗いケースに保管する

※1日1回の装着を約1カ月継続します。 ※1カ月後にPMTCを行います

ペーストの種類

システマSP-T

システマSP-T

(1)イソプロピルメチルフェノール(IPMP)が、プラークの内部まで浸透・殺菌します。
(2)イプシロン-アミノカプロン酸の抗プラスミン効果により、炎症誘発物質キニンの生成を抑制し、歯肉の炎症を抑えます。
(3)酢酸トコフェロール(ビタミンE)が歯肉の血行を促進します。

コンクール リペリオ

コンクール リペリオ

(1)OIM加水分解コンキオリンが歯周組織の回復を促進し、歯肉を活性化させます。
(2)塩化ナトリウムが歯肉の血行を促進し、歯肉を引き締めます。 (3)グリチ

MIペースト

MIペースト

(1)CPP-ACP(リカルデント)により、酸性になった口腔内環境を中性に戻します。
(2)歯の成分・ハイドロキシアパタイトを構成するカルシウムやリンなどのミネラルが豊富に配合されていて、再石灰化を促進します。
※牛乳由来成分が含まれているため、アレルギーのある方は使用できません。

その他にも除菌効果に特化したペーストもあります。