歯周病のレーザー治療
歯周病のレーザー治療
JR浜松町駅から直結、歯周病専門治療・口臭専門治療を行っている東京港区の歯科医院「東京浜松町大西歯科クリニック」では、歯周病のレーザー治療を行っています。レーザー治療と聞くと、どんなことをされるのかしら……と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯周病の治療にはよく採り入れられています。こちらでは、レーザー治療のメリットと注意点をお伝えしましょう。
レーザーによる歯周病治療について
歯周ポケットに存在する歯石や細菌をレーザーの光線や熱によって除去するのが、「歯周病のレーザー治療」です。レーザー治療は過去、歯周病治療において優れた効果が得られるという論文も発表されましたが、最近ではその評価は落ち着いてきています。
しかし、レーザー治療にまったく効果がないわけではありません。超音波などその他の器具では取り切れない箇所の歯垢や歯石を取り除くケースでは、有用性を発揮してくれます。
レーザー治療のメリット
歯周ポケットの奥深くまで治療できる
上でも触れましたが、超音波などその他の器具では処置できない、歯周ポケットの深い位置にある歯垢・歯石も除去できるのがレーザー治療の大きなメリットです。歯の根が分かれている場所(根分岐部)など、複雑な部位の治療においても効果的です。
痛みがほとんどない
レーザー光は強いエネルギーを持っており、1000度を超える熱が発生しますが、照射する時間がわずか「1万分の3秒」というごく短い単位であるため、痛みはほとんど発生しません。例えるなら、シャープペンシルでちょっと突かれたような感覚です。治療中の出血もほぼなく、体への負担は軽微と言えるでしょう。
治癒を促す作用がある
レーザー光には、組織を活性化させ、細胞の再生を促す効果があります。これを「創傷治癒促進作用」と言い、治療部位に痛みが残りにくいのはもちろん、歯周病の再発も抑えてくれます。もちろん完全に予防してくれるわけではないので過信は禁物です。
健康な歯茎を取り戻せる
血行を良くする効果があるため、健康な引き締まった歯茎を取り戻すことができます。
最新のレーザー治療法「LAPT」
LAPTは、アメリカ西海岸で誕生したレーザーを使った最新の歯周病治療法。痛みがほとんどなく治療を行えるので注目を集めています。従来の半導体レーザーとは異なり、歯周病の原因菌を効率的に除去できる波長を生み出すのが最大の特徴です。レーザーを照射して原因菌を除去、炎症を起こしている歯ぐきの再生や治癒をスピーディーに促しながら治していきます。
LAPTのメリット
- 治療中や治療後の痛みがほとんどありません。
- 炎症を起こしている部分の早期治癒が見込める。
- 治療期間が短いので、患者さんのさまざまな負担が少ない。
- 治療が難しいとされる歯周ポケットの奥に潜む細菌も除去できる。
- 重度の歯周病では、歯ぐきを切開するなど歯周外科手術が必要とされますが、事前にLAPT治療を施せば、外科手術を避けられることがある。
レーザー治療の注意点
レーザー治療には「痛みがほとんどない」とお伝えしましたが、それは歯科医師の技術が問われるところです。熱いと感じることもあるので、その場合は歯科医師に伝えた方がいいでしょう。もちろん当院では、患者さんにとって負担の少ない治療を心がけておりますので、レーザー治療においても細心の注意を払っています。
また、レーザーは重症化した歯周病に対してはそれほど有効ではありません。ケアを怠れば再発のおそれも当然あるため、「完璧な治療法」ではないという点はご認識いただければと思います。
当院の考え方
歯周病のレーザー治療は、上記でお伝えしたとおり様々なメリットがあるとされていますが、まだまだ始まったばかりの発展途上の治療方法です。歯周病の進行度や部位に応じてレーザーを使用しますが、「レーザーを使用すれば歯周病がてきめんに治る」というわけではありません。当院ではあくまでも補助的な用途として使用しています。