中度歯周病 30代 男性

歯を磨くと出血があり、口臭も気になるということで来院されました。

お口の中を見ると、特に歯と歯の間の歯茎が腫れていました。

歯茎が腫れていて出血があると、歯周病の可能性が高いため実際にお口の中の菌を採取して、顕微鏡で見てみました。

「口の中の菌を見るのは初めてです!こんなに菌がいるんですね、すごいびっくりしました。」と、おっしゃっていました。
さらに歯周病菌のDNA検査を行ったところ、基準値の約20倍の菌が検出されました。
それと同時に歯原性菌血症という、菌が血液の中に入り全身を巡ると動脈硬化や誤嚥性肺炎などの病気を引き起こす可能性があるんですよ、というお話もしました。
「菌を減らして歯磨きをしても出血しないような歯茎になりたい。」と、改めて歯周病の怖さを実感したようです。

そして大西式歯周病治療を行うことになりました。
ホームケアとして、この方の症状に合わせた歯磨剤・洗口剤を使っていただき、デンタルフロスの練習もしました。
そしてロイテリ菌という乳酸菌と、お薬も3日間服用していただきました。(*)

ウジャウジャいた菌が減っていますね。
歯を磨くとまだ出血はあるものの、治療を始める前に比べると少なくなったそうです。
さらにデンタルフロスを使うようになり、歯と歯の間からゴッソリ汚れが取れてこんなに汚かったのかと驚いたそうです。

その後、ペリオトリートメントで除菌、歯石除去を行いました。
歯茎の中にも大量に歯石がついていたためペリオトリートメントは2回行いました。
お仕事の都合などで来院できる日が限られていたので、治療には約2ヶ月かかりました。
今では歯を磨いてもほとんど出血がなくなり、この状態を維持していきたい!とおっしゃっていました。
口臭もペリオトリートメント後はほとんど気にならなくなったそうです。
現在は、この状態を維持するために、ホームケアとメンテナンスを継続されています。

*東京浜松町大西歯科クリニックで行っている薬を使った歯周病治療は、まれに薬の副作用によりる下痢、倦怠感、薬疹などが起こるリスクがあります。また、歯周病の原因は歯周病菌とかみ合わせの不調和なので、治療後に歯周病菌に再感染したり、かみ合わせの変化が起こると再発のリスクがあります。

個々の患者様の状態により結果が異なる場合があります。